えだまめ「ふさみどり」、黒豆「黒千石大豆」のポット苗で発芽を確認しました。またピーマン「どでかピーマン」の苗も順調に生育しています。
たねまき日は、えだまめと黒豆が7/11 ピーマンが6/22
今がギリギリ夏~秋採り用の野菜の種まき時期です。7月下旬~9月にかけて、冬野菜の準備が始まります。これからもどんどんタネをまいて、大量の野菜を作っていきまーす。ちなみに最近タネの取り寄せで気に入っているのが、楽天市場のIVY(アイビー・長野県飯山市)。いつもありがとう。
今回採用の品種ご紹介
まず、タネを買う際、タネ袋に書かれた、たねまき適期のカレンダーに間に合うようにたねまきをします。勢いで買う前に、必ずタネ袋をチェックしましょう。
黒豆「黒千石大豆」
黒豆。これは「完熟すれば」黒くなるというもの。若採りすれば、いわゆる枝豆として手軽に食べることもできます。初心者としては枝豆利用が手軽。なお、完熟させるには、通常の大豆より13日以上の日数が必要(高温期換算)。試しに、タネの採集用に一部の株を残しておいて、どれだけ管理が大変なのかを味わってみるのもいいかも。。
栽培の手間から、半世紀前に、一度絶滅しかけた品種だそうです。
今回使用した黒豆のタネは、「有機種子からの有機栽培」にこだわった種苗会社GFP(神奈川県)の商品のひとつ。オーガニック栽培のハードルがあまりにも高すぎるため、素人には難しいですが、気持ちだけでも応援したい会社です。
極早生えだまめ「ふさみどり」
こちらは「えだまめ」ということで、若採りに特化した大豆です。完熟させない限り、黒豆と管理方法は同じです。詳しくはのちほど。
「さやつきがよく、育てやすくて食味良好」いいことしか書いてないなw 放っておいてもさやつきがいいのであれば、テクニックを駆使しなくていいので助かりますね。多収にするには、枝数を増やせばいいのは野菜共通です。どこかの段階で摘心すればいいわけですが、こちらは元々枝数が多く出やすいのかも。
種苗会社はアタリヤ。サカタでも同品種を取り扱っているようですが、そちらにはPVP指定がありました。海外持ち出し禁止。豆は結構PVP指定が少なくないようですが、会社が違うと表示の有無が異なるのは、困ったものですね。
どでかピーマン
種苗会社はトーホク。どこか昭和なネーミング。写真を見る限り、ホント大きいですね。ヨーロッパならこれが普通サイズで、逆に小さいのは日本でしか見られません。大きくするまで時間がかかりそうなので、初心者向きではない恐れ。よって、「どでか」くなるまで育てるより、初期段階は若採りしていけば、それなりにうまくいくと思ってます。
たねのサイズは普通のピーマンのものと変わりませんでした。13粒入りでした。ケチって1ポット1粒植え。
発芽状況
乾燥と高温を回避するため、我が家でポット管理しています。
えだまめ
枝豆は、いまいち発芽がそろってないです。えだまめ、黒豆、ゴーヤのたねまきから、ようやく「冷蔵庫で寝かせたタネ」を意識しはじめましたが、なぜか、たねまき前日に常温で放置してしまったので、あまり意味がなかったです。。
地面は割れはじめているので、発芽率は高いと思います。
黒豆
同じ豆科でも黒豆の方が発芽率が高く、よくそろってます。タネのサイズが小さい方が、効率的に発芽しやすいのかも。大きいとパワーがいるとか?
気になるのは、殻をかぶった芽が案外多いこと。つまり植穴の深さが少し浅い。土中で脱ぎ捨てさせるには、もう5ミリとか1センチ深い方がいいかもしれない。植穴を開けるときは、メモリを付けた竹箸を使いましたが、より正確に慎重に作業した方がよさそうです。
殻をかぶった芽は、指で軽くつまんで、外してあげます。そのまま放置すると、双葉をきれいに開けないまま、成長がストップしてしまう恐れが高まります。指に力をいれすぎると、双葉がもぎ取れるので注意。ということで、植穴の深さ大事。
どでかピーマン
こちらは6/22にたねまきして、8日後に発芽。その後順調に生育しています。
はじめは発芽がそろっておらず、心配しましたが、その後発芽率は珍しく100%になりました。左下のポットは、当初、双葉がない状態で発芽?していましたが、いつの間にか本葉は生えてきました。なので、少し成長が遅れています。
ほぼ全体的に本葉4枚まで展開しています。本葉8枚で定植適期とのことですが、それより少し早めに植え付ける予定。もし8枚まで展開すれば、花芽がつく頃と予想されます。ナス科は花が咲く頃が定植適期として推奨されていますが、トマトもなすも、花を待ちすぎて苗が老化してしまいました。とても長い日数とそれまでの労力がムダになってしまいます。ナス科の花は待たずに植え付けて、生育を促すべきです。(トマトは実がなる向きの問題が生じてしまいますが、実際、ミニトマトの苗を10本以上、今も植え付けられずに、すでに管理を放棄してしまっていて、とてももったいないですよ)
水やりは毎日していません。たねまき培土が優秀だなと思います。直射が当たるのは、一日のうち、一瞬と思われ、基本的にずっと軒下の半日陰で生育しています。そのおかげもあって、常に土がなんとなく湿った状態が保てています。葉の枚数もサイズもそこまでではないことが、水の吸い上げがまだ急激ではない要因のひとつだと思います。
若干、徒長気味なのかなとも思いますが、日照、水やりともに、これ以上、改善の余地はありません。
今後の管理
えだまめ
ラッカセイのポット苗で、スリップス被害あるいはそうか病が出ているので、同じ症状が出ることは大いにあり得ます。被害が出る前に早めに定植してしまった方がいいかもしれない。本葉の数はカウントせず、定植のため畑へ持っていきます。ただし、根がまったく回っていないので、植え付けに苦労するのは必然。さてどうする??
ポット苗での水やりは乾いたら与える。ずっとぬれた状態にすると徒長する恐れあり。たねまき用培土は、日射が当たりすぎない限り、これだけ暑くても、なかなか乾きが遅いので、水やりに振り回されずに済んで、助かってます。たねまき培土を買う意味はあり。
黒豆
えだまめに同じ。
どでかピーマン
藤田テキストによると、野菜苗はおおむね本葉3~4枚のところ、ピーマンに至っては、本葉7~8枚と、かなりしっかりめに育苗させた方がいい模様。テキストにも書いてありますが、ここまでくれば、花はつき始めますね。日数かかりそう。。
ポット苗での水やりは適度に乾かしたら与えるの繰り返し。与えすぎると徒長します。畑への植え付け後は、水を控えめにします。多くの畑は水はけが悪いはずなので、この理論はあってるかも。水はけのいい土、高うねで育ててるなら、普通に水やりした方がいいです。ちなみに、根洗いしてあげると、丈夫な幹に育ちます。具体的には、株元に水が当たるようにし、根が徐々にむき出しになるようにします。
どでかピーマンは、ひとつの実を取るまでの栽培日数が、とても長いことが予想され、管理の難易度は上がってしまいます。日本のスーパーで見る程度のサイズで早採りした方が、ピーマンを長く、手軽に楽しめる可能性はあります。収穫が増え、樹勢が出てきたら、大きいサイズにも一度挑戦してもいいかもしれません。その際、たくさん成らせると、株が一気に疲れるはずです。数量は絞り込んで、他の果実は早採りを続けましょう。
ピーマンは、病害虫被害が目立ったものが思い浮かばない点も、初心者にやさしいと言えると思います。
関連リンク
・どでかピーマンたねまき(2023年6月23日記事)
・えだまめ~ゴーヤ~黒豆たねまき(2023年7月12日記事)
・gardeners’ shop Ivy アイビー楽天市場店
草花の種子ほか、農業用具も一部取扱いあり。対応が柔軟で好印象(だからって、わがままな要求はしないでね)。店独自の栽培シートもあれば一緒に送ってくれます。